『RDG』先行配信の感想

RDG レッドデータガール
 荻原規子による日本のファンタジー小説のシリーズ。挿画は単行本・文庫版ともに酒井駒子が担当している。2008年7月から2012年11月まで角川書店から刊行された。2012年12月現在単行本版全6巻、文庫版4巻。テレビアニメの制作も発表されており、キャラクター原案は岸田メルが担当する。アニメーション制作はP.A.WORKS。また『月刊少年エース』(角川書店)2012年12月号よりコミック版の連載が開始した。キャラクター原案はアニメの岸田準拠で、作画は琴音らんまるが担当しているWikipediaより)

 ニコニコ先行配信、第1章「はじめての転校生」
 ニコニコ先行配信、第2章「はじめての手のひら」

 率直な感想

 角川文庫創刊65周年記念作品ということで気合が入っているのか空回りしてるんじゃないか?ホラーやサスペンスの類いかと思ったけど、ファンタジィ路線ということで気を緩めて観たほうが良さそうな雰囲気。荻原規子作といえば、2006年4月にアニメ化された『西の善き魔女』が挙げられるけど、あっちは基本的に面白かったので気に入っている。キャラデザも私好みだし眼鏡を外せば『犬僕』の凜々蝶に見えなくもない外見といい、オープニングの描写も本編とは違って好感が持てたし(笑

 さておき、第1章を見ていてずっと気になったのが主人公、鈴原泉水子(CV早見沙織)に対する呼び名が「泉水子」に統一されていたことに尽きる。これは極めて私個人的な先入観かもしれないけど、家でも学校でも「泉水子」とか呼ばれて違和感がないのだろうか?どうやら特殊な家柄のようだし、本当の父母ではないようだから百歩譲ってそっちは仕方ないにしても、パソコンをいじってくれた女友達のことは「ハルちゃん」とか馴れ馴れしく主人公自身が呼んでいたし、別に女子友達とは距離を置かれているわけではないんだから律儀に「泉水子」を連呼されると、よくみんな噛まないな・・・とそっちのほうが気になって内容が入ってこなかった

 そして注目の第2章ではイメージがガラっと様変わり。改札や電車が止まったのは何者かの妨害なのか?主人公の力のせいなのか?判然としないまま終わったし、そもそも雪政が敵なのか味方なのか分からない展開に。深読みすれば、前回ヘリに乗って泉水子を引き取りにきたとき、校長先生に身分証は持ってないと渡せないとか云われながらも握手だけして打ち解けたように、年齢が若いけど同じ年代の息子がいるとか簡単に説明して精密検査を強要したのも、本物の雪政じゃないとか勘ぐりたくなる。ホラーやサスペンスでないのにミステリ要素だけ盛り込みたいならお呼びでないぞ