デビサバ10話の悲劇

DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION

 EPISODE 10「決別の金曜日」

 途中までTOX2のオリジンの審判と変わらんなと思ってたけど意外に予想を斜め下行く糞だった件。死に顔動画の信用性が失われて久しい後半においては、端役以外のキャストが公開されたら回避できるという奇蹟フラグが立つに過ぎなかったわけだが、しかしヒロイン相手にどうなるかと少しでも期待した私が愚かだった。無限増殖するミズハル?を倒す方法として、新田さんの肉体をルーグの憑り代として軍事転用することで封じ込める一連から自我崩壊まではテンポが良かったのは、なるほど後に残ったのが人間ごときに利用されて怒ったルーグ自身だったと。本編は彼女の肉体ごとルーグを倒さんといけない。唯一の方法論に対して、それでも感情論で足掻く主人公たち。そしてヤマト局長と同じように、龍脈の力を使うことができた主人公は、憑依したルーグを追い払って感動の一件落着。総じて:テイルズの自己犠牲ゲームと違って、他に方法がないという条件が一方的かつ唐突なので諦めきれない主人公たちの反発もわかるが、龍脈を使える資質を備えていたご都合設定のおかげで安売りの奇蹟になってしまった。奇蹟の担保が「仕方ないから」「私みんなみたいに強くない」的な本音を吐露した新田さんの涙もずるい。本当に役に立ってない賑やかしの親友ダイチが言うならまだしも(笑)それが結果的に、無知で無計画でも「頑張ればなんとかなる」にすり替えられたわけで。そういうのはスクライドのカズマぐらい熱血しないと説得力がないよー嗚呼いい最終回だった