相棒season11まとめ

 総じて、最終回で今シーズン初の20.7%達成、平均16.9%。ファン的には第17話「ビリー」(16.7%)が一番面白かったのではないか。3人目の新相棒として甲斐享を迎えての第01話「聖域」(19.9%)から当初危惧していたより順調に馴染んできて、最終回では前相棒の神戸くんまでストーリィ的に後方支援するなど見応え十分。私個人的にも、抜粋して以下の5話は非常に好感を持っています。ネタバレ必死なので未視聴の方はご容赦ください

第09話「森の中(前編)」第10話「猛き祈り(後編)」(17.2・17.8%)
 見舞いに訪れた黒ずくめの男の恐怖!記憶喪失ということで難を逃れた一連はゾクゾクでした。真相についても「即身仏」という一部アンタッチャブルな宗教観に触れたり非常に記憶に残っている。そして人海戦術と見せかけての理詰めで突き止めて「いくら下手な鉄砲でも、一応は狙いを定めて撃つものですよ」皮肉な返しはさすが右京さん

第17話「ビリー」(16.7%)
 伊丹主演の映画公開(X DAY)を記念して時系列的には事件後の話でした。岩月彬役との絡みもしかり、何より右京さんと伊丹氏の相棒コンビ(女心わからないブラザーズ)の掛け合いも堪能できたし、最終的にはツンデレ解放も申し分なかった。「岩月…こちらの警部殿はいつも勝手な捜査をする」「そのようですね」「しかし意味のない捜査を頼む人じゃない」

第18話「BIRTHDAY」(16.5%)
 12歳まで発症せず生きてたら安泰。犯人以外は誰も死なないハッピィエンド。冒頭で出てきた自称「家出少女」とは同病が発症して亡くなったお姉ちゃんだったというSFは十分許容範囲の真相(笑)だったわけで、キリシタン的な演出はミスリードで祈っていたのは遺影に対してだったとは

第19話(最終回SP)「酒壺の蛇」
 角田課長の葬儀に立ち会ったシーン。直接面識はない伊丹氏が参上、被疑者逮捕できたニュースを持って報告がてら弔問しにきたのはいいね。「でも最期まで警察官として死んだ人です。警察官として犯人逮捕だけは伝えたいと思います」ここでまた伊丹氏の株が急上昇である。そして「出棺までいるんですね?」「出棺までじゃない。火葬場までついて行って骨拾ってやんだよ。本物の警察官のな」とはさすがヒマ課長!

 そして帰国した王からの手紙
突然の帰国命令が出た。理由はわからない。私の国はそういう国だ。だから私は難しいことは考えない。私の国では難しいことを考えてはいけないのだ。しかし、君は難しいことを考えてもいい国にいる。わからなければ調べてもいい国にいる。調べる手段がいくらでもある国にいる。だが、君は私との間に愛があれば、難しいことはわからなくていいと言った。難しいことを考えられる幸福より、愛に溺れる快楽を選んだ。そんな君を、私は心の底から愚かだと思う。
そんな君を、私はずっと嫌いだった。これからもずっと嫌いだ

「まるで恋文のようでしたね。本来ならば残さなくてもよい手紙です」by右京さん