2013上半期の総括

 個人的に選ぶベスト30は以下のとおり

第01位『翠星のガルガンティア』13話「貴官の最後通告に返信する、くたばれブリキ野郎」
第02位『進撃の巨人』13話「そこをどこえええっ!」
第03位『革命機ヴァルヴレイヴ』12話「人間め」→「お兄ちゃん」
第04位『常住戦陣ムシブギョー』10話「ヒトを忘れた我が身が憎い、貴様ら無事ここから帰れると思うなよ」
第05位『ROBOTICS;NOTES-ロボティクス・ノーツ』15話「おでこにしますか?それともほっぺにしますか?それとも唇?」
第06位『新世界より』25話「ヤコマルではない、私は人間だ!」
第07位『変態王子と笑わない猫』12話「お前もこっち側だろ?」
第08位『とある科学の超電磁法S』05話EDの流れ
第09位『革命機ヴァルヴレイヴ』08話「何が半分こだ、その甘さが…」
第10位『さくら荘のペットな彼女』18話「この小さな町には宇宙人であるお前さんの仲間はおらんようだ」

第11位『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』11話「人、よくみたら片方楽してる文化祭」
第12位『とある科学の超電磁法S』12話EDの流れ
第13位『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』06話「黒ウサギは対等な条件でのゲームを望みます…」
第14位『新世界より』24話「あ、う、うう…」
第15位『はたらく魔王さま』03話「どうしてよ、どうして…魔王が人を助けるのよ」
第16位『進撃の巨人』01話「行かないで」
第17位『翠星のガルガンティア』04話「真水は貴重なんだよ」
第18位『革命機ヴァルヴレイヴ』07話:櫻井アイナの死
第19位『新世界より』16話:サキの涙
第20位『革命機ヴァルヴレイヴ』04話「なんだこの感覚。久しぶりだ、笑ったのは」
第21位『進撃の巨人』04話「よう、5年ぶりだな」
第22位『ROBOTICS;NOTES-ロボティクス・ノーツ』12話「友達になって」の後に祖父の名を吹き込んで仲直り
第23位『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』01話EDの流れ
第24位『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』04話「ありえない、ええ、ありえないですよ…」
第25位『ラブライブ』01話「部活は生徒を集めるためにやるもんじゃない」
第26位(削除)
第27位『デビルサバイバー2』11話:ダイチの活躍
第28位『まおゆう』02話「自分の運命を掴めない存在は虫です」
第29位『マギ』13話:新OPとEDお披露目
第30位『たまこまーけっと』03話:朝霧史織と打ち解けあう







『マギ』13話:新OPとEDお披露目
 アモンの剣を形にすることに成功。モルジアナも合流してゾウやサルたち刺客を薙ぎ倒して謁見の間へ。今度は化け物ではなく正規の兵たちに阻まれる。そこでアブマド王に反旗を翻したのは副王のサブマドだった
ラブライブ』01話「部活は生徒を集めるためにやるもんじゃない」
 アイドル部を提案するも、5人いなきゃダメ、しかも目的を聞いて生徒会長「部活は生徒を集めるためにやるもんじゃない、思いつきで行動したって状況は変えられないわ」と言われて一時は断念するが。この生徒会長の言葉は、元々理事長に言われたことだっただけに心に沁みた(ちなみに本作は3話までしか視聴していない)
さくら荘のペットな彼女』18話「この小さな町には宇宙人であるお前さんの仲間はおらんようだ」
 宇宙人として学校のみんなから疎まれてる天才少女ミサキ先輩とジンさんの回想「この小さな町には宇宙人であるお前さんの仲間はおらんようだ。じゃがのう、その学校に行けば地球に流れついたお前さんの仲間がおるやもしれん。その学校に受けてみんか」仙人みたいな先生の言葉が胸を刺した
『ROBOTICS;NOTES-ロボティクス・ノーツ』15話「おでこにしますか?それともほっぺにしますか?それとも唇?」
 コナが気を利かせて捏造した雪を降らせたやつ。拡張現実の逆転劇!主人公も傘差して調子を合わせたり。喜びながらアイリ「おでこにしますか?それともほっぺにしますか?それとも唇?」翌日には機械仕掛けのゲジ姉に書き換えられていたが、注意事項の最後に「おでこにキスはしないでいいです」というバグが残っていた
新世界より』25話「ヤコマルではない、私は人間だ!」
 途中、作画厨じゃなくても「崩壊」を嘆かざるを得ない回が続いたが最終話は悪くなかった。自らの死と引き換えにしたキロウマルとの約束「女王だけは助けて」ということだけは健気に守ろうとしたサキや、不浄ネコの子猫と戯れるシーンには好感が持てたなど
新世界より』24話:要約「あ、う、うう…」
 悪鬼の前に鏡を作って、自分は人間なんだと教えてやる作戦は失敗したが、人間の言葉を介さない声とのギャップに萌えた
新世界より』16話:要約「結局見つからずサキは涙を流す」
 夢の中でシュンに探してはならないと告げらるなど、絶望的に捜索難航し期日を迎える。かまくらでサトルと希望的観測で語りつつも思わず泣き出す演出は素晴らしかった
問題児たちが異世界から来るそうですよ?』06話「黒ウサギは対等な条件でのゲームを望みます…」
 黒ウサギが黙っていたので3人でお出掛けに「あの問題児さま方はっ!」ということで追いかけっこ開始。十六夜と黒ウサギは「素敵なお説教」を賭けてタッチゲーム。謝罪がてらハンデを与えようという十六夜の提案に「黒ウサギは対等な条件でのゲームを望みます。正々堂々真正面から、黒ウサギは十六夜さんにお説教をするのです!」跳ね除ける黒ウサギの可愛気。総じて冗談半分で黒ウサギを挑発したが、その冗談をみんな冗談と受け取らないところが素敵に真面目にバカで良い
問題児たちが異世界から来るそうですよ?』04話「ありえない、ええ、ありえないですよ…」
 ゲームの商品として元仲間が出品されてたので取り戻す、その相手はガルドを操ってた金髪幼女の吸血鬼レティシアだった。しかし新しい買い手がついてゲーム中止?レティシアも石化されて連れて行かれる。「ありえない、ええ、ありえないですよ。ケンシンの象徴と謳われた黒ウサギをこうも怒らせるとは!」それに怒った黒ウサギがカッコいい。ちなみに扉をぶっ壊して帰ってきた十六夜に対して「鍵、開いてたのに」普通に不思議がる耀さんも素敵
たまこまーけっと』03話:朝霧史織と打ち解けあう
 学校ではすぐ席を立ったがトイレの鏡に向かって「昨日は楽しかった」と笑顔でお礼の練習してるシーンが健気だった
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』11話「人、よくみたら片方楽してる文化祭」
 雪ノ下の姉妹だけが大爆笑。それがキッカケで終了後に「あなたを見ていると、無理して変わろうとするのが馬鹿らしいことに思えてくるわ」2人きりでちょっと話して帰りしな「また明日」と手を振ってくれるツンデレ開花の瞬間など
デビルサバイバー2』11話
 ヒビキの回想で親友ダイチの死亡フラグ確定かと思いきや、彼がヒビキ=友達のために今までにない大悪魔(邪鬼ジャックフロスト)を召喚して窮地を救ったのだから意外性
『とある科学の超電磁法S』12話EDの流れ
 美琴にとっては絶望的な結果だったけど、エンディングに入ってからの希望に満ちたバラし方というのが素敵なメタ演出である。禁書パートのインデックスがツリーダイアグラムを破壊していた時系列に繋がったわけだ。ほとんど知ってる内容だから退屈してたけど、その知ってる情報を利用しての「知らない美琴」目線が入ることでやれることもあるんだね
『とある科学の超電磁法S』05話「さよなら、お姉さま」
 今日は施設には帰らず実験するということで「さよなら、お姉さま」から急にダークな展開に。アクセラレータをレベル6にするための連続殺人の日常、意外にグロありつつ、最期カエルのバッチを握り締めてコンテナ圧死を目の当たりにして美琴は駆け出した。クラシック曲の挿入から雷&暗幕のEDクレジットなど壮大で素晴らし
革命機ヴァルヴレイヴ』08話「何が半分こだ、その甘さが…」
 正規のパイロットスーツを着ての初陣、ついに革命のタッグを組んで勝利を収めてピースが決まったがラストの回想でこぼれたエルエルフの悔し涙
革命機ヴァルヴレイヴ』07話:櫻井アイナの死
 やっぱり誕生日と妊娠の発表、そして人間の死に限っては許されるサプライズであり、むしろ少ない伏線のほうが効果が絶大である
革命機ヴァルヴレイヴ』04話「なんだこの感覚。久しぶりだ、笑ったのは」
 第三の選択としてショーコが独立宣言したくだりでエルエルフが漏らした台詞「ふふふ・・・なんだこの感覚。久しぶりだ、笑ったのは」というのは冒頭で「俺の予測はすでに予言だ。外れたことがあったか?」とかましていただけに心中察する
進撃の巨人』13話「そこをどこえええっ!」
 Aパートラストで眼鏡女の班長が駆けつけたくだり。もちろん冒頭のジャンが死んだ仲間の遺体から立体機動を回収してマルコたちの後方支援を受けて生還直後のタイミングで大岩を担いだ巨人化エレンの足音が響いた「どすん、どすん、どすん」って足音がまるで心臓の鼓動のようで高鳴った
進撃の巨人』04話「よう、5年ぶりだな」
 駆逐してやる、一匹残らず・・・という気迫で一人、立体機動を駆って「目標目の前、超大型巨人、これはチャンスだ!絶対逃がすな!」と巨人の顔前に立ち挨拶する「よう、5年ぶりだな」
進撃の巨人』01話「行かないで」
 母親の肉体が食いちぎられ、花びらのように血液が舞うシーンの鮮やかさ。「生き延びるのよ!」と叫びつつ口を押さえて「行かないで・・・」と漏れる本音の人間臭さがとてもいい
翠星のガルガンティア』04話「真水は貴重なんだよ」
 統率の取れていない無秩序な住民たちが突如「雨」が降って、みんな一致団結「真水は貴重なんだよ」自然な流れで雨を溜める作業に
翠星のガルガンティア』13話「貴官の最後通告に返信する、くたばれブリキ野郎」
 ただちに初期化、再起動せよというストライカーに対するチェインバーの名台詞。ちなみに電池切れで船員を追い出したピニオンの捨て台詞も良かった。「逃げられるやつは逃げるに越したことはねえよ。なあ兄貴、そう思うだろ?」と髪を梳かしながらクールな男らしさやツンデレ女帝の「四の五の言わずに展望台に出るのです!」など最終話ならではのてんこ盛り。なるほどパスカルの言う通り「人間は考える葦である」と

ヴヴヴの前半戦終了

 ヴヴヴこと『革命機ヴァルヴレイヴ』は、下記のネット記事ではジェットコースタ風などと絶賛(皮肉?)されてるみたいですが、30過ぎてもアニメ見続けてる私個人的には第1話の「ニンゲンヤメマスカ?」からずっと追いかけている。今時のSNS社会とか、青春時代の多感な中二病を発症しつつも、要所要所でちゃんと人が死んでくれるシリアスとして非常に気に入っています。「モーゼと呼んでくれ、これから学生の海を割るからさ」

ネタ? 本気のSF? ジェットコースターアニメ『革命機ヴァルヴレイヴ』を再検証. 日刊サイゾー
http://www.cyzo.com/2013/06/post_13674.html

 そういえば昨日のアメトーークで「芸人に例える会」という企画が放送されてましたね。過去のアニメ作品で例えるのは野暮なので、最近の「競馬」に例えてみるとヴヴヴはやっぱりダービー馬のキズナ(世間的にはペルーサロードカナロア)なのかな。ちなみにオルフェーヴル進撃の巨人なら、芦毛の雄ゴールドシップはたらく魔王さま牝馬三冠ジェンティルドンナ嬢が超電磁砲2期と言いたいところだけど俺妹2期。エピファネイアは黒揚羽化したあたりのムシブギョーでしょうか。ローズキングダムデビサバ2でごめんんさい。悲願の天皇賞フェノーメノはガルガン、エイシンフラッシュはRDGか俺ガイル。コディーノが変猫で安定(笑


 というわけで第12話〜起動する異端者〜

 冒頭からいきなり211年後?第三銀河帝国暦という革命後の新時代を生きるサキとエルエルフの子どもかと思ったが、遠い子孫だとすればハルト&ショーコとエルエルフと姫様の子ども同士が結婚してたり色々邪推はできるけど以下省略

 「外に出るくらいなら死んだほうがマシ」
 「進化を遡ってミジンコになれって言うようなもの」
 「そうまでして生きたくない。ミジンコお兄ちゃんはゾウリムシに囲まれて暮らせばいいじゃない!」

 魔法使いアキラちゃんの覚醒ルートに尺を割かれて肝を冷やしたが「スーパー脱出」には好感が持てた。特にショーコのことを「ショーコちゃん」と敬称つきで叫んだことに、友達になった証左が現れていたし、加えてそれが元々はコミュ障じゃなくて普通の女の子だったという片鱗が窺えて大変よろしいと思った。秋からどんな展開になるのか今から予想しても詮無いので「楽しかった」気持ちだけここに付記しておきます。とりあえず1クール総じて、革命児エルエルフは、果たして利害関係で結ばれた「友情」が本当になるか。主人公の座が危ういハルトはどういう葬式を向かえるのか。その前に映画版ジャイアンこと自称サンダー様の出番が増えるとありがたいかも

 

 キーワードは「隠された歴史」「死の友情」「101人の評議会」「ヴァルヴレイヴの子供たち」「命を喰らう一族」「銀河帝国の種」 
 不時着した先は月か地球か。再びドルシア軍服の襟を立てるエルエルフ?とりあえずカイン大佐に不信を抱いているクリムヒルト少佐とハーノイン(CV宮野真守)の末路は確定的らしい。神殿でサキと大佐の2ショットはちょっと意外だけど、4号機「火ノ輪」の単独一カットといい、次期は悲劇のヒロイン役をショーコとうまく交代する可能性はある

 おっと予想はご法度だった。というわけで、7月期の充実ぶりも去ることながら10月も待ち遠しい・・・

 

健全な不自由

 在宅ワークをするようになってから、私の自由には拍車が掛かっていました。お腹が空いたら食べる、眠くなったら眠る、24時間いつでも自由気ままな生活をしてきました。その結果、深刻な偏頭痛の兆候が!ということで原因を色々調べてみたらマグネシウムやカルシウム不足に加えて、不規則な生活習慣が挙げられたわけです。

 やっぱり自由すぎるより、ちょっと不自由なほうが生きやすいのでは?

 人間は「ひとり」では生きていけないと言われていますけれども・・・

 人間は「ひとり」じゃない、自分も「ひとり」じゃない。脳を大事する自分、心臓を大事にする自分、肺を大事にする、腎臓を大事にする自分、足を動かしたい自分、手を動かしたい自分、ラーメンが好きな自分、チャーハンが好きな自分、ほうれん草が苦手な自分、横になって本を読みたい自分、コーヒーより紅茶派な自分など千差万別。およそ60兆個もの細胞が1つの方向に進んでいる。これは一種の自分共同体。ひとりの自分が自由に振る舞うことによって、その他大勢の自分たちに与える副次的被害は、場合によっては甚大なものになっているかもしれません。

 例えば、水族館のイワシ水槽に天敵であるサバを入れたら、単独で飼育するより寿命が1.5倍に延びたといいます。そこまでいかずとも、完全なる自由より、ちょっぴり不自由なほうが延び代がある。ほんの少し自分ルールを築いたほうが生きやすいんではないか。ゲームは1日1時間だった時代が、最もゲームを楽しめていた。食べたいときに食べたいものだけを食べず、制限を設ける。あるいは毎朝この時間に起きる、という早起きは三文の徳を実行すれば、必然的に朝食を摂るタイミングや大便に行く間隔も定まるでしょう。在宅仕事の常で、締切日さえ守れば何時に起きても自由すぎるというのは、最初はすごい魅力的で今でも基本姿勢は変わりませんが、食物連鎖のルールから外れた一匹狼である以上、最低限のルールぐらいは墨守しなければ不自由なストレスフリーと両立することはできないと思われ←今ココ

デビサバ10話の悲劇

DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION

 EPISODE 10「決別の金曜日」

 途中までTOX2のオリジンの審判と変わらんなと思ってたけど意外に予想を斜め下行く糞だった件。死に顔動画の信用性が失われて久しい後半においては、端役以外のキャストが公開されたら回避できるという奇蹟フラグが立つに過ぎなかったわけだが、しかしヒロイン相手にどうなるかと少しでも期待した私が愚かだった。無限増殖するミズハル?を倒す方法として、新田さんの肉体をルーグの憑り代として軍事転用することで封じ込める一連から自我崩壊まではテンポが良かったのは、なるほど後に残ったのが人間ごときに利用されて怒ったルーグ自身だったと。本編は彼女の肉体ごとルーグを倒さんといけない。唯一の方法論に対して、それでも感情論で足掻く主人公たち。そしてヤマト局長と同じように、龍脈の力を使うことができた主人公は、憑依したルーグを追い払って感動の一件落着。総じて:テイルズの自己犠牲ゲームと違って、他に方法がないという条件が一方的かつ唐突なので諦めきれない主人公たちの反発もわかるが、龍脈を使える資質を備えていたご都合設定のおかげで安売りの奇蹟になってしまった。奇蹟の担保が「仕方ないから」「私みんなみたいに強くない」的な本音を吐露した新田さんの涙もずるい。本当に役に立ってない賑やかしの親友ダイチが言うならまだしも(笑)それが結果的に、無知で無計画でも「頑張ればなんとかなる」にすり替えられたわけで。そういうのはスクライドのカズマぐらい熱血しないと説得力がないよー嗚呼いい最終回だった

私の嫌いな言葉

 面接担当がイラつく「若者言葉」は?
 http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20130405-00029103-r25&vos=nr25mn0000001

 面接経験豊富な30代40代の上司世代に、イラつく「若者言葉」を挙げてもらったところ、最も多かったのは「見れた」「食べれる」などのいわゆる“ら抜き言葉”や「見てる」などの“い抜き言葉”だった。(中略)もちろん「超」「マジ」「○○ッス」は問題外との声が圧倒的。

 ・・・ということらしいですが

 私個人的にはDでもいい問題ではありますが

 私の嫌いな言葉をそっくり返すと以下のとおりになります

 
「キャリアアップ」
 私的にはキャリアというと携帯電話の契約やウイルスの感染など「運び手・保有者」の意味合いが先に思い浮かんじゃいますが、それとは違って「能力」とか「経歴的なスキル」のように使うのは気に食いません。本場の英語圏ではどのような使われ方をしているのかはさておき、こういう横文字を飾って説得したり啓蒙したりするというのは、私の数少ない経験上の人物像でいえばいけ好かない野郎が多かったです

「意識の高い〜」
 これは以前『怒り新党』でも取り上げられましたね。要するに意識の高い学生とか意識の高い社員育成とか、ずいぶんと立派な向上心をお持ちの方がお使いになられている気がします。そもそも意識に高いも低いもないでしょうに何様なのかしら。『スクライド』のカズマに言わせれば「人を勝手にランク付けすんじゃねえ!」って感じ

「気付き」
 なんかググったら「気付き力」とかも出てきました。たまに耳にするこの単語はコンサルティング用語らしいので、そういった専門的な場面で使う分にはどうぞご自由に気付きを大切にしてくださいですけど、日常会話のように織り交ぜられると気が滅入ります。「気付きを得る」とか「気付きを与える」とかって平気で一般人にも流用しちゃう神経が恐いです。同じような文脈で「子どもたちに夢を与える」とかいうスポーツ選手的な発想もしかり

「振り返り」
 過去を顧みること、プレイバックなど意味合いは色々ですし別に単体で悪い印象はないんです。ただ、大のおとなが後生大事そうに使ってると、「帰りの会」の小学生と話してるような気になってきます

「学び」
 これも「振り返り」とほとんど同じです。同じようなことでは「勉強になりました」もそうですね。私は無学という言葉も好きじゃないというか「無学なので教えてください」とか言うやつをみると吐き気がしてきますが、さておき「学び」とかいちいち口に出して恥ずかしくないんでしょうか。小飼弾の「必要性を意識している間は学びってほとんど身にならない」じゃないけど、社会人にもなってもまだ「学び」を大事にしてる人って大学生に戻ったらいかがでしょうか?と言いたくなります


 もちろん、単なる言葉です

 けっきょく「誰が」使うかによって印象も変わってくるのでその限りではござませんよね

切り替えしの考察

 前略、私はちょっとだけ負けず嫌いです。言われっぱなしは性に合いません。そうでない優しい皆さんも、ふとした拍子に何かを言われて、とっさに言い返せなくて悔しかったことってありませんか。例えば、世の中には色々な名言がありますが、それが生まれるまでには同じ数だけ対を成す台詞があることでしょう。特に切り替えしという意味に絞れば、先人たちから見習うべきものがあるかもしれません。基本的には相手の言い分を全否定するというよりは「全乗っかり」した上での反撃が効果的ですかね

一例

マリリン・モンロー「私の美貌とあなたの頭脳を持った子どもができたら素晴らしいと思わない?」
 アインシュタイン「生まれてくる子どもが、私の美貌とあなたの頭脳を持ってるかもよ」

     娘「どうせ部屋を掃除しても、また散らかるからいいじゃない」
養老孟司「じゃあ、どうせ人間は死ぬんだから今すぐ死ぬか?」


 ニア「私はアンチスパイラル本星に召還されます。その可能性は、果てしなくゼロに近い」
シモン「でもゼロじゃないんだな。だったら、俺にとっては100%と同じことだ」


 今回の課題・・・

 「〜の良さを知らないなんて、人生の半分は損してる」

 それに対する私的な模範回答
 ・「〜だけで半分も埋まるなんて、よっぽど薄っぺらい人生だね」
 ・「それは羨ましい。バーゲンセールみたいにお買い得な人生だね」
 ・「早めに損切りしといたほうが身のためだよ」 
 ・「なるほど、キミは損得勘定で行動する人間なんだ」
 ・「恋は盲目とはよく言ったもんだな」
 ・「良さは知らないけど、悪さはその倍以上知ってるよ」 
 ・「人生の半分損してるけど、お前より長生きするからトントン」
 ・「それってもう人生の折り返しを過ぎてるってことですか、先輩」
 ・「同じ台詞が死ぬまで言えるか見モノだね」
 ・「そりゃ大変だ、他に楽しいことが見つかったらパンクしちゃうね」
 ・「」


 ・・・などなど。他にも、何か思いついたら更新していきたいと思います(キリッ
 
 
 
 



 

『RDG』先行配信の感想

RDG レッドデータガール
 荻原規子による日本のファンタジー小説のシリーズ。挿画は単行本・文庫版ともに酒井駒子が担当している。2008年7月から2012年11月まで角川書店から刊行された。2012年12月現在単行本版全6巻、文庫版4巻。テレビアニメの制作も発表されており、キャラクター原案は岸田メルが担当する。アニメーション制作はP.A.WORKS。また『月刊少年エース』(角川書店)2012年12月号よりコミック版の連載が開始した。キャラクター原案はアニメの岸田準拠で、作画は琴音らんまるが担当しているWikipediaより)

 ニコニコ先行配信、第1章「はじめての転校生」
 ニコニコ先行配信、第2章「はじめての手のひら」

 率直な感想

 角川文庫創刊65周年記念作品ということで気合が入っているのか空回りしてるんじゃないか?ホラーやサスペンスの類いかと思ったけど、ファンタジィ路線ということで気を緩めて観たほうが良さそうな雰囲気。荻原規子作といえば、2006年4月にアニメ化された『西の善き魔女』が挙げられるけど、あっちは基本的に面白かったので気に入っている。キャラデザも私好みだし眼鏡を外せば『犬僕』の凜々蝶に見えなくもない外見といい、オープニングの描写も本編とは違って好感が持てたし(笑

 さておき、第1章を見ていてずっと気になったのが主人公、鈴原泉水子(CV早見沙織)に対する呼び名が「泉水子」に統一されていたことに尽きる。これは極めて私個人的な先入観かもしれないけど、家でも学校でも「泉水子」とか呼ばれて違和感がないのだろうか?どうやら特殊な家柄のようだし、本当の父母ではないようだから百歩譲ってそっちは仕方ないにしても、パソコンをいじってくれた女友達のことは「ハルちゃん」とか馴れ馴れしく主人公自身が呼んでいたし、別に女子友達とは距離を置かれているわけではないんだから律儀に「泉水子」を連呼されると、よくみんな噛まないな・・・とそっちのほうが気になって内容が入ってこなかった

 そして注目の第2章ではイメージがガラっと様変わり。改札や電車が止まったのは何者かの妨害なのか?主人公の力のせいなのか?判然としないまま終わったし、そもそも雪政が敵なのか味方なのか分からない展開に。深読みすれば、前回ヘリに乗って泉水子を引き取りにきたとき、校長先生に身分証は持ってないと渡せないとか云われながらも握手だけして打ち解けたように、年齢が若いけど同じ年代の息子がいるとか簡単に説明して精密検査を強要したのも、本物の雪政じゃないとか勘ぐりたくなる。ホラーやサスペンスでないのにミステリ要素だけ盛り込みたいならお呼びでないぞ