ギルクラ総括

 正式名称『ギルティクラウン』(GUILTY CROWN)
 2011年10月13日スタート、2012年3月22日まで放送したノイタミナ
 phase01からphase22まで全22話。その中でも放送終了を記念して、私個人的に印象に残った名ゼリフを抜粋してみたけど、特にこれといって他意はございません。総じて今期の≪よくがんばったで賞≫を進呈します

 「一緒だよ
 第19話より桜満博士(シュウの母親)を逃がすため大雲が殉職したその後。合流したツグミの「あれ?クモっちは?一緒じゃないの?」という疑問に対してアルゴさんの一言(涙)

 「自分を責めることはありません。所詮人間でしょう?
 第09話より嘘界=ヴァルツ(CV神奈延年)。シスターの口に拳銃ぶっこんで聞き出して慰める

 「裸の王子様を引きずりだすの
 第17話より供奉院亞里沙。女の武器を最大限に使ってヤンデレ化していくシーン、前会長としての意地とガイへの恋慕などが詰まった最高の呪詛

 「また僕を売るつもりだろ!シュガー!
 第17話より人間不信に陥ったシュウの逆ギレの一言。これだけで1クール前の時代を惹起させる懐かしさと破壊力を持っていた(笑)

 「ほんとだよ?
 第02話より転校生として再登場した楪いのりの反応。葬儀社の勧誘を断ったはずのシュウが「う、うそだろ」と心の中でつぶやいたセリフを受けてのように聞えたのが演出の妙

 いいの・・・もう。さよならシュウ
 第10話よりいのりの涙+谷尋の弟を殺して自暴自棄になったシュウの「化物発言」などの流れ

 「私は最初からアナタを見損なっていましたよ?」
 第11話より嘘界さん。一連の反逆に激昂した筋肉軍人ダン・イーグルマンの「女に銃を向けるとは見損なったぞ!」に対して返答した直後に射殺

 「お前らを殺れば、ボクはボクでいられるんだ!皆殺しのダリルで!
 「おだまり!アンタはもやしっ子よ」
 「生き直せるなら、今度はもっと人に優しくしろ。本当はいい子だったろダリル坊やは」

 第22話よりダリルとその周囲の会話。特に最後、エヴァ葛城ミサトよろしく補佐役の眼鏡ローワンがエレベータに押し込むまで
 


 ・・・ちなみに
 「ボクの王の力があああああああああっ!
 第17話よりシュウの悲鳴と慟哭。このセリフだけは幼稚すぎて(直前までのキャラとギャップありすぎて)笑えなかったけど(笑)。東京タワーの電線カットしてレッドライン突破成功の瞬間、用済みのシュウに銃口を向ける造反者たち。そこで銀髪のガイ再登場してシュウの右腕切断して王の紋章を奪い返すまでは悪くなかったのに。ちなみに第15話の「クズは区別しなくちゃいけない。僕は王になる」みたいなセリフは別に悪くない。ハレの死を経由しての覚醒とリンクしてるので、いいぞもっと壊れろ!と思ったぐらいである。せっかくの中二病も、時と場合で使い分けなきゃ諸刃の刃でございます

 ただ、やっぱりノイタミナの全11話が標準サイズだと、どうも物足りなさが残りますね
 
 ヴォイドのチート設定をはじめ、GHQと葬儀社の存在意義とか、エンドレイヴのスワップ機能とか、ゲノムレゾナンス指数のランクとか、形骸化した秘密結社ダアトとか、ヴォイドに介入したマナの因子とか、いろいろ場当たり的なところが多かったので叩かれても仕方ないですが、まァ作画とか戦闘シーンは綺麗だし減点方式で評価するとマイナスになっちゃうので、どうせなら瞬間的に良かったところを挙げたほうが健全でしょう。個人的には放送前の期待は裏切られたけど、相当楽しめたので満足しております