『家政婦のミタ』を見た

 2011年10月12日より日本テレビ系で放送中。主演は松嶋菜々子、初回視聴率19.5%、同枠では『14才の母』(19.7%)以来、5年ぶりの高視聴率を獲得したもよう。時間帯はテレ朝の「相棒」が終わって直後なので話題に上るまでスルーしていたけど、ためしに第1話だけ視聴してみた↓

 第1話を見た総括
 アンドロイドと違って中途半端に人間味が残っているところと偶然性に助けられた解決だったけど、普通のホームドラマと違って飽きないかも・・・

 以下はその詳細(ネタバレあり)


 良かった点
・メインの家族5人のほうは、あまり見たことないキャスティングだったので好感が持てた
・うらら(亡母の妹)はネジが2本ぐらい抜けているトラブルメーカだが、1本抜けている程度だったら従来どおり良きヒロインになっていただろう。単純に憎めないキャラだ。そのぶんミタさんの良さが引き出されて、咬ませにしておくのが勿体ないぐらい(笑)
・祖父宅でのやりとり、なんでもズバズバ言っちゃうミタさんの容赦ない説明口調が癖になる
・幼稚園児の一言を真に受けた入水シーンは狂気じみて面白かった。このドラマの真骨頂ともいえる「何気ない一言」の暴走、相棒の杉下右京よろしく徹頭徹尾それを守ろうとする喜劇&悲劇への期待感はけっこう持続するんじゃないか?

 良くなかった点
・命令系統が一律でないところ、長女の「捨てて」が聞き入れられて長男の「止めろ」には従わなかったことや、今日は夕食の仕度はしなくていい、と命令したのは非家族のうららだったし、消火活動のさいの隣人撃退については彼女の独断であり、「人殺しさえもしかねない、どんな命令でも従う」冷徹な女にしてはブレているのが気になった
・家政婦というポジションながら、お父さんをはじめ誰ひとり夕食一緒にどうですか?的な優しさがなかった。家族愛に焦点が当たりすぎていて、問題解決に導いたはずのミタさんには最後までキッチンの横に立たせていた不自然さ。あれで家族5人は平気なのだろうか。アットホームな一家団欒と、命令どおり何事にも動じない家政婦の姿を浮き彫りにすることが目的なのはわかるけど(笑)