1月の新作だいたい出揃う

輪廻のラグランジェ第1話 
 今期期待のロボット枠。Production I.G原作のオリジナルと言っても『IGPX』的な失敗もあるので盲信できないけど、総じて超最高だった(まるっ)。RIDEBACKストラトス・フォー的な操縦席は日産自動車がデザイン提供?スバルのプレアデスもいい感じだったし、この手のコラボは歓迎したい。『モーレツ宇宙海賊』も手がける総監督の佐藤竜雄氏はナデシコステルヴィアよろしく定評。ジャージ部部長の京乃まどか(CV:石原夏織)は、どこでも脱いじゃう健康的な女子高生らしく、冒頭の水着姿からテニス部のパンチラ、そしてお尻チェックなどサービス満点。自称宇宙人のラン(CV:瀬戸麻沙美)に対して鴨川のいいところを教えるため、というか困ってる人の「頼み」は断わらずロボットに乗りこむ潔さがいい。主人公の心中では部活の延長上の人助けと変わらないモチベーションが初志貫徹しててそれが小気味よくスープレックスに表われてたし(笑)ランが制服を盗んだ動機も、学校潜入というより純粋な興味本位だったところなど愛らしい

 あの夏で待ってる第1話
 とりあえず柑菜(CV:石原夏織)と美桜(CV:阿澄佳奈)それぞれの片思いが見ていて微笑ましい。そして眼鏡率高し!ついでに年上率も上昇中!関係ないけど主人公:霧島海人のあだ名「カイくん」を耳にするたびに、次課長の不動産屋ネタを思い出して困る(笑)。さておき、事故後の経過観察のために同居生活を送るといえば、スペリオールで連載中の星里もちる著『光速シスター』とまったく同じ構造で、おねティ的には前主人公の「停滞」という持病の代わりになっていてわかりやすい。CV:井上喜久子はリストラされたが、りのんは金朋先生?田村ゆかりはイチゴ(森野苺)からレモン(山乃檸檬)に改名して延命できたので無問題。個人的にはおねティよりツインズ派だったけどぜんぜん大好物です。本編では「高校生だし、何かしたいよね」みたいな教室でのやりとりは30代になると泣けてくるほど切ないけど、ノスタルジックな青春時代を惹起させる作風上、そこは甘んじてどっぷり堪能するしかない(汗)

 偽物語第1話
 西尾維新らしい漫才は絶好調。エヴァR.O.DネタでtwitterのHOTワードに上るほど人気健在

 モーレツ宇宙海賊第1話
 ももクロOP&ED。主人公は船長になる決心つかず2話に持ち越し?原作は笹本祐一のSFラノベミニスカ宇宙海賊』ということで、恐らく中身も改変あるのだろう。監督の佐藤竜雄氏は、『輪廻のラグランジェ』とは逆に直球の王道路線で攻める気だろうか。ちょっと全体的に古臭い感じだが、ファッション誌の3D衣装を素手でディスプレイに落とし込んだり、手を伸ばせば届きそうな近未来SFでやけにリアルではある。弁天丸は合法の海賊と聞いて、ワンピの王家七武会を連想してしまったけど相続制というのは面白い。合法ヤクザモノになるなら瀬戸の花嫁のようにぞんぶんに弾けてほしい

 探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』第1話
 EDは飛蘭じゃなくて爽やかな普通の曲になっちゃったのね(悲)

 パパのいうことを聞きなさい!第1話
 原作者:松智洋氏は『迷い猫オーバーラン』から2作目。同じくジャンプSQで連載中。大学デビューや家族構成とか軽いジャブという感じで平穏のまま終わったけど、のちにあれなって家族ごっこを甘受するまで何話使うんだろうか。テンポがちょっとのんびり冗長。全体としては3月のライオン的な3姉妹をロウきゅーぶ化してうさぎドロップの裏テーマをお兄ちゃんのことなんてぜんぜん好きじゃないんだからね風に再構築した堂々たるLOフェチ作品。『鬼父』シリーズとか『少交女』などと比べると、やはり全年齢対象では限界があるのでR-18版のOVAが出るのを期待するところ   

 『Another』第1話
 原作既読。綾辻行人としてはフリークスとか館シリーズと比べると、かなりライトなホラー作品なのでちょうどいいのかも。ただ、伏線をドヤ顔で強調されると笑えてくる。ついでにいうと叙述ネタのあれはどうするんだろう?割愛フラグ?2010年『このミス』第3位にランクインしたように、ミステリィや推理要素が絡んでくるので改変は限られてきそうだ。とりあえずOPのアリプロ「凶夢伝染」が無駄に雰囲気作りしてて素晴らしい(褒め言葉)。奥さんの小野不由美屍鬼』みたいにコミカライズをワンクッション挟んで映像化してるし、原作の雰囲気を小奇麗にまとめたキャラデザでぶち壊してしまった!と叫んでいるひとは少数派だろう(自戒)

 ハイスクールD×D第1話
 今期おっぱい枠。しかしなんだろうこの既視感・・・さっそくクイーンズブレイドやフリージング的なエログロを連想したが、これゾンかいつ天に近い吸血鬼モノか?怪物王女にしろ屍姫にしろゾンビローンにしろ真新しい要素は特に発見できなかった。名言「ハーレム王に俺はなる」は2話に持ち越しのようなので、本格化はそれ以降だろうか?主人公にいきなり告白してきた天野夕麻に関しては、CV:生天目仁美という時点ですでにネタバレ的な悪意を感じる(笑)

 アクエリオンEVOL第1〜2話
 無印は途中で切ったので世界観はほとんど覚えてないけど、どうも最近の傾向は主人公がCV:梶裕貴だとネタに走るおそれがある。「や、やわらかい!」ボディタッチで気合充填、まさかただのタックルで大気圏突破するとは思わなかったが、無限パンチほどのインパクトはなかった。「私たち、できっこない同士だね」ミコノ・スズシロ(CV:茅野愛衣)はヒロインとして合格点ながらも、やはり根本的にこの合体シリーズはヴァンドレッドを蹂躙されてるようで好きになれない(笑)。敵の赤髪カグラ・デムリ(CV:内山昂輝)は前作の主人公?とりあえず彼の気に入った「クソ女」や「戦う意味はオレが決める!」など無駄にぶっとんでいて憎めないダブルキャストだ・・・

 戦姫絶唱シンフォギア第1話
 ここにきて主人公バーサク化には驚いた(覚醒エンド)。水樹奈々高山みなみ、往年の(新旧の)歌姫夢のユニットと思いきやAパートでもうTWO-MIXのヴォーカル死んで、けっきょく奈々様の独壇場でしたか。名ゼリフ「生きるのを諦めるな」と共にシリアスの押し売りで未知の敵ノイズと闘う超大作。血を吐きながら歌い続けるという舞台設定は追々解説あるだろうけど、冒頭の墓標は主人公のものじゃなかったのか?「人類の未来をかけたライブ」で死んだと思ったら普通に生還して学校生活をエンジョイして謎が謎を呼ぶ歌劇なミステリィ。とりあえず歌いながら剣を振るうだけだとただのミュージカルですが!

 リコーダーとランドセル第1話
 ニコ動の森田さん枠。原作は4コマらしいので許容範囲。CV:置鮎氏を起用したことに悪意しかないがいい最終回だった 

 妖狐×僕SS(いぬ×ぼく シークレットサービス)』第1話
 原作未読ながらこれは昨年早くからスポットCM含め期待大だったが、第1話では白鬼院凜々蝶(CV:日高里菜)の悪態癖にまつわる過去(いじめ)の背景と、半分妖怪の先祖返り現象についての自己紹介。原作の藤原ここあ的に女性作家らしい作風ではあるものの、寝巻きのYシャツ姿でヴィクトリカ枠である。悪態とは裏腹に相手を気遣う優しいツッコミが愛らしい。とんがりコーンの先祖返りはパンツ残して巨大な化け物になるギャップもたまらない